「明治安田生命Ｊ１、川崎１－０名古屋」（１２日、等々力）

　難攻不落の等々力で難敵を下し、王者川崎が暫定首位に立った。前半２５分、タイ代表ＭＦチャナティップのスルーパスに抜け出したブラジル人ＦＷマルシーニョが今季初ゴール。３試合ぶりの先制点が決勝点となった。

　２０年１１月１８日の横浜Ｍ戦の勝利から本拠地では２５試合連続無敗（２２勝３分け）となり、０５～０７年の浦和、０６～０７年のＧ大阪に続くＪ１最長記録に並んだ。新型コロナウイルスの影響で声援を受けられない特殊な状況でも勝利を積み上げてきた。視察した日本代表・森保監督の前で、無失点勝利に貢献した主将のＤＦ谷口は「ホームは何が何でも勝たないといけない場所にしたいと取り組んでいる」と誇らしげだった。

　苦戦は続くが、勝負強さは板に付いてきた。３連覇の偉業へ、状態は上向きつつある。