FC大阪が開幕白星発進 攻撃サッカーに転換 新参入の新宿から3得点逆転勝ち

 「JFL、FC大阪3-1クリアソン新宿」(13日、服部緑地陸上競技場)

 今季の日本フットボールリーグ(JFL)が開幕し、大阪から3番目のJリーグ入りを目指すFC大阪はホームで、JFL新参入のクリアソン新宿に3-1で逆転勝ちした。

 前半27分に新宿FW高橋滉也に先制を許したが、前半ロスタイムにゴール前の混戦からFWルイスフェルナンドが頭で押し込み同点とした。後半33分には途中出場のDF舘野俊祐の左クロスをMF木匠貴大が頭で合わせて勝ち越しに成功。後半44分には途中出場のルーキーMF上月翔聖がダメ押しゴールを決めた。

 塚原真也監督による3季目を迎えたFC大阪。これまでの「堅守速攻」から「奪取速攻」にスタイルを変えた。「失点を抑えることはある程度、この2年で分かってきた。逆に得点を倍増しないと、去年のいわきの数字もそうですし、ホンダさんのような優勝を何回もしているチームに追いつけない」と指揮官はモデルチェンジの理由を説明した。昨季32試合37得点からの倍増を掲げる。

 J3ライセンス取得後、20年は8位、21年は7位と4位以内のJ3入会条件を突破することができなかった。在籍7年目の木匠は「悔しい思いを2年間してきた。年齢的にも早くJのピッチに立ちたい」と今季に懸ける思いを語る。その思いを示すように、同じく7年目の舘野からのクロスをヘッドで合わせ、決勝点を導いた。

 J3入会条件となる4位以内を目指すことはもちろんだが、今季はこの他にも条件が設けられている。新型コロナの影響で最近2年間は見送られていた1試合あたりの平均観客動員数2000人以上という項目が再び適用される。

 開幕戦の観客数は972人。勝利だけでなく、サポーターの獲得も求められる。6月19日にはキングカズこと元日本代表FW三浦知良加入で話題を呼ぶ鈴鹿との注目対決を花園ラグビー場第1グラウンドで開催する。あいさつに立った近藤祐輔社長は「優勝しても我々の力だけでは昇格することができません。皆さんの応援が本当に必要になります。攻めて、攻めて、攻めまくる、攻撃的サッカーで選手、スタッフ、フロント一丸となって戦います。皆さんも一緒に戦って、ともに昇格したいと思っています」とスタンドに呼びかけた。

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