カタールW杯 ABEMA、全64試合無料で生中継決定 日本初
インターネットTV「ABEMA」は15日、11月開幕のサッカーW杯カタール大会の放送権を獲得したことを発表した。日本史上初めて全64試合を無料生中継する。
W杯放送権は2002年日韓大会からNHKと民放各社による「ジャパンコンソーシアム」が一括して購入してきた。しかし放送権料の高騰もあり、カタール大会では各局が個別に購入。NHKが地上波、BSなどで開幕戦と決勝を含む計21試合、テレ朝とフジは地上波で各10試合を獲得したが、全試合はカバーできていない。
現在進行中のアジア最終予選でも放送権料は高騰し、英国の映像配信サービス「DAZN」(有料)が独占契約。日本が勝てば7大会連続の本大会出場が決まるアウェーでのオーストラリア戦(24日)も地上波放送がない。
日本のテレビ局が簡単に手を出せない中、ABEMAが名乗りを上げた。アプリをインストールしたデバイスがあれば、無料で予選から決勝までの全64試合を視聴できることになった。
また、公式Twitterアカウント「【公式】FIFA ワールドカップ カタール 2022@ABEMA」を開設。生中継に関する日程をはじめ、本大会に関する情報を随時発信していく。
サイバーエージェントの藤田晋社長は「『FIFA ワールドカップ カタール 2022』の全64試合を日本史上初、『ABEMA』にて無料で生中継できることを、大変光栄に思います。
サイバーエージェントのパーパスは「新しい力とインターネットで日本の閉そく感を打破する」です。『ABEMA』を通じて、まだまだ続くコロナ禍の生活の中、日本を少しでも元気にできたらと願っています。
この国際的なビッグイベントにおいて、技術面、コンテンツ面など、あらゆる側面で最高の視聴体験をみなさんに提供できるよう、『ABEMA』にとっても挑戦となるこの機会に向けて、試行錯誤しながら準備を整えてまいります。ぜひご期待ください」とコメントした。