Jリーグ 野々村芳和氏が第6代チェアマン就任 中村憲剛氏、内田篤人氏が特任理事
Jリーグが15日、野々村芳和氏が第6代のチェアマン(理事長)に就任したことを発表した。
野々村氏は、この日に行われた社員総会でJリーグの理事に選任され、その後の臨時理事会でチェアマンに選任、同職に就任した。
前チェアマンの村井満氏は、3月15日付けで同職を退任し、Jリーグの名誉会員に選任された。
野々村チェアマンはオンライン会見で「日本サッカーに育ててもらった一人の人間として、責任を持っていい仕事をしたい。何年かたって『いいリーグになった』と言われる何かを残したいと強く思っている」と決意を述べた。Jリーグのさらなる発展について具体的な施策は控えたが、「外的な規制を変えることで変化が起きるならトライしたい」と改革に前向きな姿勢ものぞかせた。
野々村新チェアマンは95年に市原(当時)に選手として加入。札幌で2001年に現役を引退した。Jリーガー経験のある初のチェアマンとなる。2013年からは札幌を運営する北海道フットボールクラブ(現株式会社コンサドーレ)の代表取締役社長となり、15年からはJリーグの理事(非常勤)としても、サッカー界のために尽力していた。
また、元日本代表選手でもある、中村憲剛氏、内田篤人氏が、特任理事(非常勤)に就任した。
理事(非常勤)には、プロサッカー指導者の宮本恒靖氏、C大阪社長の森島寛晃氏、株式会社メルカリの会長で鹿島の社長を務める小泉文明氏らが名を連ねた。
内田氏は「高校(静岡・清水東高)の先輩である野々村さんにお誘いいただいて、『NO』と言えずにこの場に来ている訳ではありません」と笑いを誘い、「今日までサッカーに携わって生活することができた。Jリーグを少しでも支えられるようにこの仕事を全うしたい」と語り、中村氏も「フットボールへの恩返しを微力ながら頑張っていきたい」と意気込んだ。