神戸 劇勝 ACL本戦進出 復帰即!大迫救った2発 壮絶打ち合い 延長死闘制した

 「ACL・プレーオフ、神戸4-3メルボルンV」(15日、ノエビアスタジアム神戸)

 J1神戸が延長の末に4-3でメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に競り勝ち、本大会出場を決めた。前半開始早々にMFイニエスタのゴールで先制。その後1-2とリードを許すも、FW大迫の2得点で逆転。試合終了間際に失点し、再び追い付かれて延長となったが、延長前半にFWリンコンが決勝点を奪った。本大会の1次リーグではJ組に入り、初戦は4月16日の上海海港(中国)戦となる予定。

 正念場の一戦で、エース大迫が2ゴールを決めてほえた。神戸が120分間の激闘で4ゴールをたたき込み、2年ぶり2度目のACL本戦出場を決めた。

 手負いのエースが勝利への“熱さ”を見せた。大迫は2日の横浜M戦(日産ス)で右足裂傷を負い、リーグ戦2試合を欠場。「まだ抜糸していない」と明かしたように、復帰したこの日も万全には程遠い状態での強行出場だった。

 それでも1点を追う後半35分にCKからのボールを右足で押し込むと、42分にはMF山口のクロスを右足で合わせた。試合は延長に突入したが、大迫の気迫に導かれるようにチームは勝利への執念を失わず、延長前半にFWリンコンの決勝ゴールが生まれた。

 瀬戸際の一戦だった。今季リーグ戦3分け3敗と開幕6戦未勝利。浮上のきっかけをつかめないまま、負ければ即敗退となる一発勝負に臨んだ。試合後、会見場に現れた三浦監督は開口一番「心臓に悪いわ」と漏らした。まさに背水の覚悟で臨んだ試合だった。

 この勝利で取り戻した自信も大きい。「これからチームのためにもっともっと働きたい。チームが優勝するために僕もひとつのピースになりたい」と大迫。待望の今季初勝利で「アジアNo.1クラブ」の望みをつないだ。

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