「Ｗ杯アジア最終予選、オーストラリア０－２日本」（２４日、シドニー）

　４大会連続のＷ杯出場を目指す長友佑都（ＦＣ東京）が、若手の台頭について思いを口にした。長年、日本の左サイドバックの定位置を守り続けてきたが、最近は中山雄太との途中交代が続く。伸び盛りな若手へのうらやましさを口にしつつ、Ｗ杯代表入りへの「危機感」を語った。

　試合後の取材応対で、「やっぱり若手はすごいですね。吸収力がちょっと３５歳のおっさんとはもうちょっとレベルが違いますね」と自嘲気味に笑いながら、「僕も必死で、若手からもそうだし吸収しようと、必死で努力はしていますけど、若手の吸収力はすごいですね」と語った。

　勝利をもたらした三笘の２得点も踏まえて、「やっぱり、一つのいいプレー、一つのいい試合で一気に化ける。化けた選手もいますし、今日なんかも薫も出てきて、最終予選もずっと戦ってきたわけではないけれども、でも、ああやって出て、最後ヒーローになる」と振り返った。「最終予選では、雄太が素晴らしいパフォーマンスをしていたし、今日もそうだし。若手はうらやましいなと」とも漏らした。

　ただ、逆境からの反骨心で、欧州でも、最近の日本代表でもプレーしてきたのが長友でもある。「それを年齢でベテランが吸収力がなくなって化けないというのは、ちょっと悔しいので。僕自身、もう一回、足元を見つめて。より一層の努力をしないとＷ杯にはたどり着けないという危機感も大きく自分自身、抱いています」と語った。

　この試合では、左サイドをうまく抜け出し、決定的なチャンスを迎える場面もあったが、中央への南野へのパスを選択したシーンもあった。「（シュートを）撃ったらよかったでしょうね」と苦笑しつつ「完全に撃て、でしょうね。昔の自分だったらうちにいってたんだろうなと思って。ゴール前の冷静さだったり、精度だったり、どん欲さっていうのは…気を使っていたのかなと。撃つ場面だったなと」と反省していた。