森保監督「W杯ベスト8以上」 日本サッカー界究極の目標へ決意新た
日本代表の森保一監督(53)が7大会連続7度目のW杯出場決定から一夜明けた25日、シドニー市内で取材に応じ、「W杯でベスト8以上の成績を収めたい」と決意を新たにした。本大会に向けて「いろんな選手をもう一度見たいと」新戦力発掘に意欲。最大6試合が行える2度の国際Aマッチデー(IMD)期間での海外遠征も熱望した。
職務を完遂した達成感が、疲労を和らげているようだった。試合後に一睡もできなかったというスーツ姿の森保監督だったが、報道陣に感謝を述べて拳を合わせる際には、穏やかな笑みがこぼれた。
最終予選は大団円を迎え、新たな物語が始まる。「世界の強豪を超えていく。W杯でベスト8以上の成績を収めたい」。監督就任から掲げつつ、最終予選の間は控えてきた究極目標を再び宣言した。
日本サッカー史上最高の頂へ、道筋は見えている。「いろんな選手をもう一度見て、成長とパフォーマンスを見極めることが大切になる」。競争原理を働かせ、国内組やパリ五輪世代も含めた新戦力発掘でチーム力の底上げを目指していく。
最終予選では硬直化した選手起用を余儀なくされた。新型コロナウイルスの影響で2次予選の日程消化が遅れ、最終予選はわずか半年間に10試合が詰め込まれた。合間に親善試合を挟む余地はなく、新たな選手を試すことは事実上、不可能だった。勝負に徹した結果、2次予選などで行っていた頻繁な選手入れ替えは影を潜めた。
W杯出場を決め、プレーオフを回避した。11月下旬のW杯開幕まで、2度のIMD期間で最大6試合が行える。森保監督は強豪国との対戦を見据えた海外遠征を熱望した。念頭にあるのは20年10、11月に行った2度の欧州遠征。列強のプレー強度、試合巧者ぶりは、指揮官や選手の血肉となっている。4月1日のW杯組み合わせ抽選を経て、対戦国を模索していくことになる。