INAC神戸が理念推進活動 サッカー応用した防犯教室 田中美南「地域密着すごく大事」
サッカー女子プロリーグ「Yogibo WEリーグ」のINAC神戸が26日、神戸市垂水区のマリンピア神戸で「神戸新聞デー」の代替イベントとなる「WE ACTION DAY 防犯教室&サッカークリニック」を開催した。
WEリーグは全11チームのため、その節に試合のない1チームがリーグの掲げる理念推進活動を実施する「WE ACTION DAY」が設定されている。INAC神戸では選手も参加して園児から小学生を対象に通常のサッカー教室だけでなく、サッカーのトレーニングを応用した防犯教室などを行った。選手のサイン入り試合球がプレゼントされるじゃんけん大会なども行われ、雨天の中でも盛り上がった。
日本代表FW田中美南は午前の部で園児や小学1、2年生と交流。「コロナ禍でなかなか交流機会の場がなかったのですけど『WE ACTION DAY』を設けて、天候は悪かったんですけど、子どもたちと接することができて楽しめました」と笑顔で振り返った。
チームは2位・日テレ東京Vに勝ち点9差をつけて首位を独走中。4月3日の次戦ではその日テレ東京V戦(味フィ西)との直接対決が待つ。現在2試合連続ゴール中の田中は「勝てば優勝に近づく。しっかり点を決めたい」と古巣相手に3戦連発を誓った。
5月14日にはホームゲームの三菱重工浦和戦をWEリーグ史上初となる国立競技場で開催する。「WEリーグの試合が国立でできるというのは一大イベントだと思うので、たくさんお客さんが入ってくれることを楽しみにしています」と田中。観客2万人を目指すクラブは新規ファンを獲得していく必要もある。「試合に見に来てと言ってもなかなか難しい。こういう地域密着で、サッカーにあまり興味がなかったり、見たこともない人を巻き込むためにも身近なところから関わりを持っていくのはすごく大事」とこの日のイベントの意義を語った。