原口元気 中盤に風穴開ける!ベトナム戦へ決意「もうポジションを奪うだけ」

 オンライン取材に応じた原口元気
 練習で笑顔を見せる原口。右は南野
2枚

 「W杯アジア最終予選、日本-ベトナム」(29日、埼玉スタジアム)

 7大会連続7度目のW杯出場を決めたサッカー日本代表は27日、先発メンバーの大幅入れ替えも予想されるアジア最終予選ベトナム戦に向け、千葉県内で約1時間半の練習をした。オンライン取材に応じた原口元気(30)=ウニオン・ベルリン=は実戦形式でスタメン組に入り、固定されつつある中盤での定位置奪取を誓った。練習に参加したのは23人でDF中谷進之介(26)=名古屋=は宿舎で別調整だった。

 不動の中盤3枚に風穴を開ける。日本の本大会出場が決まった中で、最終予選先発1試合にとどまる原口は「もうポジションを奪うだけ」と、W杯までにスタメンの座を取り返す決意をにじませた。

 遠藤、守田、田中による中盤は昨年10月のオーストラリア戦から始まった。3人がスタメンの試合では1失点のみと安定感は抜群。ただ、攻撃面では物足りない部分もあり、原口は「よりアタッカー気質で得点に絡んでいくところは見せたい」と、食い込むために得点が取れるインサイドハーフとして違いを見せる。

 主力として出場した前回18年W杯ロシア大会は、決勝トーナメント1回戦で先制点を決めたが逆転負けを喫した「ロストフの悲劇」を経験。だからこそ「最後にそこを突破することが大きな課題」と、8強に挑む上で自らがピッチに立たないわけにはいかない。

 この日の実戦形式の練習ではスタメン組のインサイドハーフに入り、ベトナム戦でも先発の可能性は高い。「反骨心が出てくるシチュエーションは得意だし好き。W杯に対してめちゃくちゃ燃えている。必ずチャンスをものにしたい」。原口が逆境を乗り越えW杯を迎える。

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