田嶋会長が永井秀樹氏の神戸SD就任に「何も職に就いてはいけないという処分ではない」
日本サッカー協会の田嶋幸三会長(64)が28日、オンライン取材に応じ、パワーハラスメント行為で1年間の公認S級コーチライセンス停止処分(12月22日まで)を受けている前J2東京V監督の永井秀樹氏(51)が、J1神戸の強化、育成部門責任者であるスポーツダイレクター(SD)に就任したことについて「一定の処分は受けて、社会的制裁も受けている。今やれる仕事をやりながらも、しっかりと更正していくことが目的で、それをやって欲しい。1年間、何も職に就いてはいけないという処分ではない」と述べた。
永井氏は10日に日本協会から処分が発表されたばかり。異例ともいえる処分期間中での要職登用が「時期尚早」などと物議を醸しており、神戸のサポーターからも大きな反発が起こっている。J1神戸の三木谷浩史会長(57)は22日に永井氏の会見を行う意向を示したが、いまだに会見は行われていない。
田嶋会長は「我々は罰則を与えて彼から職を奪うことを目的にしている訳では一切ない。ライセンスは停止したが、資格がなくてもできるものはやってもいい。その代わり、ボランティアであったり、更正プログラムを受けることを第一条件でやっている。我々は永井君や鳥栖の金前監督から職を奪うなんて思っていない。彼らにも家族がいる。一定の処分は受けて、社会的制裁も受けている。逆に今やれる仕事をやりながらも、しっかりと更正していくことが目的でそれをやってほしいし、神戸もそれを徹底してやると聞いている。それをやった上でハラスメントなどせずに指導できるようにやってもらいたい。いい前例となるように、ぜひ更正プログラムをちゃんと受けてやってもらいたい。1年間(ライセンス)停止といっても、1年間何も職に就いてはいけないという処分ではない」と理解を求めた。