J1神戸 就任に波紋呼ぶ永井SDに対しコンプライアンス・ハラスメント教育研修実施
J1神戸は29日、強化、育成部門責任者であるスポーツダイレクター(SD)に就任した永井秀樹氏(51)を対象とした楽天グループのコンプライアンス・ハラスメント教育研修を実施したことを発表した。
J2東京V前監督でもある永井氏は今月21日に新たに神戸のSDに就任した。しかし、永井氏は日本協会から、東京V監督時代にパワハラ行為があったと認定され、今月10日に1年間の公認S級コーチライセンス停止処分(12月22日まで)が発表されたばかり。フロント入りは可能だが、処分期間中での要職登用に対し、サポーターからも大きな反発が起こっていた。
クラブによると、永井SDは日本協会のサポートプログラムも受ける予定となっており、今後も継続的に教育研修を徹底していく。
28日にオンライン取材に応じた日本協会の田嶋幸三会長(64)は永井氏のSD就任について「一定の処分は受けて、社会的制裁も受けている。今やれる仕事をやりながらも、しっかりと更正していくことが目的で、それをやってほしい。1年間、何も職に就いてはいけないという処分ではない」とコメントしていた。
クラブは「ヴィッセル神戸および楽天グループは、今までも、安心・安全に働くことができる職場環境を大切にしており、今後もハラスメントやそれに類する行為が起きないよう、徹底的なモニタリングを行ってまいります」と表明した。