森保ジャパン9人入れ替えも新戦力不発 久保建も三笘も旗手もアピール不足ノーゴール
「W杯アジア最終予選、日本1-1ベトナム」(29日、埼玉スタジアム)
前戦の豪州戦に勝ち、7大会連続のW杯出場を決めていたサッカー日本代表は予選最終戦のベトナム戦に臨み、1-1の引き分けで終わった。前半、先制を許し後半、主将のDF吉田麻也のゴールで同点。豪州戦から先発9人を入れ替え、本番へ向けたサバイバル戦は新戦力がアピール不足に終わった。
“サブ組”は不発に終わった。2-0で勝利した24日のオーストラリア戦からは先発9人を変更し、出場機会の限られていたメンバーで臨んだ一戦。前半から主導権を握り、チャンスを作りながらも精度を欠きアピールとはならなかった。
主将の吉田は「メンバーを大幅に代えたのでそのチグハグ感が出ることも予想していました。そこも含めてチャレンジの試合だと位置づけていたが失点してから得点を奪うまで時間がかかってしまった」とドローを悔やんだ。
吉田と山根のみが引き続き先発し、3トップの中央には上田が入った。両ウイングには久保建とオーストラリア戦2発の三笘。中盤にはA代表デビューの旗手、原口、柴崎。最終ラインには中山、谷口、GKは川島がスタートからプレーした。
同点は後半9分に原口が放ったミドルシュートのこぼれ球を吉田が詰めた。ただ、得点は主将によるこの1点のみ。新たな前線は機能しきれなかった。コロナ禍以降、代表戦最多の観衆4万4600人が集まった中でドローに終わり「内容も質も物足りないのは間違いない」と振り返った。
吉田にとっては2019年10月10日W杯アジア2次予選モンゴル戦(埼スタ)以来のゴール。国際Aマッチ通算115試合出場で前主将の長谷部誠を超える歴代単独6位にもなり「もっと(1試合の)質のところにこだわっていきたい」とさらに上を見据えた。
W杯本大会メンバーへ生き残りを懸ける久保建、初先発だった上田、三笘は結果を残せなかった。「結果を出せるようにこだわってハングリーにやっていかないといけない」と吉田。本大会までにチームの底上げを図る。