バルサ本拠地を相手サポーターが“占拠” 想定外の事態で“ホームアドバンテージ”得られず

 バルセロナ戦に勝利し喜ぶ鎌田(右から2人目)、長谷部(同4人目)らEフランクフルトイレブン=バルセロナ(共同)
 バルセロナ戦の前半、競り合うEフランクフルトの鎌田(左)=バルセロナ(共同)
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 「欧州リーグ・準々決勝第2戦、バルセロナ2-3アイントラハト・フランクフルト」(14日、バルセロナ)

 バルセロナの本拠地(カンプ・ノウ)にUEFAの規定を大きく上回るアウェーチームサポーターが来場し、ホームがまるで敵地のような状態になった。この事態を重く見たクラブは、実態調査に乗り出すという。バルセロナのスポーツ紙、エル・ムンド・デポルティボ紙など現地複数メディアが15日までに伝えている。

 報道によると約8万人の来場者のうち2万5000人がEフランクフルトのサポーターだったという。しかしバルセロナが公式ルートでアウェーチームに準備したチケットは5000人分。本来なら専用区域にしか入場できないEフランクフルトのサポーターだったが、実際には5倍の人数があらゆる場所に“侵食”していたという。

 バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は試合後「今日スタンドで起きたのは今後繰り返されるべきではない恥ずべきこと。我々は何らかの方策を取らなければならない」と発言。シャビ・エルナンデス監督は「アイントラハトは準決勝進出にふさわしく、彼らを祝福しなければ。我々はいくつものミスを犯した」と敗戦を認めたうえで、数多くのアウェーサポーターがいたことについては「助けにはならなかった。まるで2チームのファンで半分ずつ別れている決勝のようだった」と振り返った。

 バルセロナの見解によると、ドイツの旅行会社が非公式ルートでチケットを確保し、ドイツ人ファンに販売していたという。いずれにしろドイツで手配されたものではないとみている。またクラブ幹部によると、年間シート所有者がチケットを再販する公式システムをドイツ人が活用した可能性もあり、購入者をチェックする体制作りが今後検討されることになりそうだと報じられている。

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