負傷明け復帰戦のDF車屋が劇的同点弾 川崎が土壇場で勝ち点1 サッカーACL1次L

 試合終了間際、同点ゴールを決め喜ぶ車屋(左)=AP・共同
 試合終了間際、同点ゴールを決める車屋(右端)=ジョホールバル(AP=共同)
 試合終了間際、同点ゴールを決めた車屋(右端から2人目)を祝福する川崎イレブン(AP=共同)
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 「ACL・1次リーグ、川崎1-1蔚山」(15日、ジョホールバル)

 I組で初優勝を目指す川崎は蔚山(韓国)と対戦し、1-1で引き分けた。後半49分に途中出場のDF車屋紳太郎(30)が同点ゴールを決めた。

 悲願のアジア制覇に挑む川崎が土壇場で勝ち点1を手にした。0-1で迎えた終了間際の後半49分だった。左CKを蔚山の韓国代表GK趙賢祐がこぼし、車屋が左足ボレーで押し込んだ。2月18日の開幕戦で右肩を脱臼し、全治6週間と診断された背番号7が復帰戦で大仕事を成し遂げた。

 蔚山は昨季の決勝トーナメント1回戦で対戦し、0-0で突入したPK戦の末に敗退を強いられた因縁の相手だった。川崎の鬼木監督は「昨年の悔しさがある。クラブ、選手全員がそういう思いをぶつけられるゲームをしたい」と雪辱に燃えていた。

 引いて構え、シンプル前線へボールを蹴り込む相手に後手を踏んだ。高温多湿の気候にも苦しみ、前半21分の失点が重くのしかかった。布陣を4-3-3に戻した後半はリズムを取り戻し、終盤は2トップで1点を追った。最終盤にFW宮城が放ったシュートもGKの好守に阻まれ敗色濃厚だったが、最後のCKで執念が実った。

 鬼木監督が「1次リーグの結果を左右する」と重要視していた初戦で何とか勝ち点を拾った。中2日で5試合を残し、次戦は18日に広州FC戦(中国)と対戦する。劇的な同点劇を弾みにする。

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