「Ｙｏｇｉｂｏ　ＷＥリーグ、ＩＮＡＣ神戸３－２広島」（２９日、ノエビアスタジアム神戸）

　首位・ＩＮＡＣ神戸は３－２で広島に勝ち、１４勝２分けの開幕１６戦無敗とした。ホーム神戸の最終戦ということで試合後にはセレモニーを開催。クラブの黄金期の中心選手だった元なでしこジャパンの澤穂希さん（４３）がサプライズ登場。５月１４日にＷＥリーグ初の国立競技場での試合となる三菱重工浦和戦でキックインセレモニーを行うことを発表した。

　神戸でのラストゲームを勝利で終えて、試合後のピッチでホーム最終戦セレモニーを開催。ＭＦ中島依美主将、星川敬監督、安本卓史社長があいさつし、サポーターに感謝を伝えた。その後、場内１周を終えた選手のもとに澤さんがサプライズで登場し、祝福した。

　２０１５年に現役引退後、初めてノエスタを訪れたという。「選手がプロ意識を持って、プロらしく勝利にこだわってやっている。最後失点するシーンもあったけれど、勝ちきったということを評価したい」とたたえた。

　日本初の女子プロリーグＷＥリーグについても「素晴らしい環境でサッカーをやれるのは幸せなこと。みんなと一緒にやりたいなという気持ちになった」と話した。そして「５月１４日に国立競技場で実はその日、宮間あやさんと一緒にキックインセレモニーを行います」と発表した。ＩＮＡＣ神戸がホームゲームとして開催するＷＥリーグ初の国立開催に、１１年ドイツＷ杯で日本を初優勝に導いた澤＆宮間コンビが復活する。

　「本当に現役引退してからボールを蹴っていない。娘と公園で蹴ったくらい。練習して行きます」と澤さん。この日のＩＮＡＣ神戸の優勝は持ち越しとなったが、５月４日の広島戦（広域第一）に引き分け以上で決まる。そして澤さんらも登場する国立決戦に向かう。