槙野智章 35歳の誓い「阪神も良いニュースを届けられてない」神戸の街を盛り上げる

 J1神戸の元日本代表DF槙野智章(35)が13日、鳥栖戦(14日・ノエスタ)に向け、オンライン取材に応じた。11日に誕生日を迎えたベテランは「神戸の街を盛り上げたい」と35歳の誓いを立てた。その第一歩として鳥栖戦での今季初勝利を目指す。

 5月11日は槙野だけでなく、MFアンドレス・イニエスタ、日高光揮も誕生日。主将のイニエスタは38歳、ルーキーの日高は19歳になった。当日は3人まとめてクリームを顔中に塗りつけられて祝福された。槙野は「ヴィッセル神戸の恒例行事でもありますけども、自分も一員になれたかなと思っています。何よりそういうポジティブな雰囲気を明日の試合に持っていきたい」と話した。

 35歳となり若い頃に比べると疲れなどを感じることはあるという。それでも「チームメートには38歳になられたアンドレス・イニエスタ選手もいますし、目指すべき選手がJ1の中にもゴロゴロいる」と向上心を持ち続ける。「35歳になったからといって、プレーが落ちたとか、走られなくなったとか思われないように、若い選手たちに負けないぐらいまだまだチャレンジしていかなければいけない」と力を込めた。

 4連敗中の神戸は4分け7敗の開幕11戦未勝利で最下位に低迷。「チームが良くなるために、とにかくチームをまとめていきたい」と意気込む。「神戸の街にやって来て数カ月経ちましたけども、もう少し神戸の街を盛り上げたい。まずは勝たないと良いニュースは届けられない。どうも阪神も良いニュースを届けられていないので、神戸、兵庫県がちょっと元気がない。ちょっと元気出して頑張ります」。プロ野球セ・リーグでは阪神も最下位。まずは鳥栖戦に勝って、流れを変えたい。

 鳥栖戦は前節G大阪戦(8日・パナスタ)で退場処分となったDF菊池流帆が出場停止。勝利のためには槙野ら守備陣の奮起が必要だ。「今は内容よりもまずは結果。ぶさいくでもいいので、どうやったら勝てるか、どうやったらゴールをこじ開けられるかというところにフォーカスしてやっていければ」。なりふり構わず勝ち点3をつかみにいく。

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