初の国立開催でWEリーグ最多観客1万1763人 INAC神戸が主催
「Yogibo WEリーグ、INAC神戸-三菱重工浦和」(14日、国立競技場)
サッカー女子の国内初のプロリーグ「Yogibo WEリーグ」のINAC神戸-三菱重工浦和が東京・国立競技場行われ、WEリーグ最多観客数となる1万1763人が詰め掛けた。これまでの記録は21年11月13日に埼玉スタジアムで行われた三菱重工浦和-マイナビ仙台の4509人。
INAC神戸がWEリーグ初となる国立での試合をホームゲームとして開催した。クラブの最多観客動員数は2011年7月31日の岡山湯郷戦(神戸ユニバー)で2万1236人。今季最多は21年9月12日の大宮戦(ノエスタ)で4123人。1万人以上の観客を動員したのは、1万1865人を記録した15年9月27日の浦和戦(ノエスタ)以来。
本拠地ノエビアスタジアムで14日と18日にJ1神戸の試合が開催されるため、芝生の負担も考慮して会場変更を要請されたことが発端。大阪など関西圏での開催も模索したが、女子クラブで初となる「新国立」での開催を決断した。
3月4日に開催を発表。約1500万円の会場使用料に加え、諸経費などで計3000万円ほどの予算が必要となった。国立競技場にしか設置がない広告枠やボックス席での観戦などを用意し、スポンサー企業などに特別協賛を募り、運営費を捻出した。
学生と医療従事者は無料招待し、チケットもサイド自由席は1000円からと低価格に抑えた。ロッカールームなど通常は入ることのできない場所を見学するスタジアムツアー(大人3000円)も完売した。
WEリーグ初代女王のINAC神戸と皇后杯覇者・三菱重工浦和の一戦は、前半41分にMF安藤梢(39)が先制ゴールを決め、三菱重工浦和が1-0でリードしている。