「天皇杯・１回戦、鈴鹿３－０ハリマ」（２２日、三重交通Ｇスポーツの杜鈴鹿）

　三重県代表の鈴鹿ポイントゲッターズ（ＪＦＬ）が３－０で兵庫代表のチェント・クオーレ・ハリマ（関西１部）に圧勝した。元日本代表ＦＷ三浦知良（５５）は右太ももの負傷で欠場したが、チームは１回戦を無事クリア。６月１日の２回戦ではニッパツ三ツ沢球技場で、Ｊ１横浜Ｍ戦が実現する。

　カズが三ツ沢に“帰還”する。昨季まで所属した横浜ＦＣの本拠地に乗り込み、横浜Ｍに挑戦する。「今日出られなかったことは残念ですけど、チームが完勝してマリノス戦のチャンスを広げてくれた。チームメートに感謝しています」。鈴鹿加入後初のメンバー外となったが、試合後はチームメートと勝利を分かち合った。

　１５日のホンダＦＣ戦で右太ももを痛めて、ハーフタイムで交代。以降は別調整が続いたため、兄の三浦泰年監督はカズと話し合い、１回戦の回避を決めた。泰年監督は「この試合しかないということであれば行ける状況を作ってピッチに立ったと思いますけれど、大分とのリーグ（２８日）、勝てばマリノス（６月１日）と大きなモチベーションを持てる試合があるわけですから。そういう意味では彼自身勇気を出して今回は（回避）ということです」と説明した。

　２１日の練習後の円陣では主将のＭＦ橋本晃司が「三ツ沢にカズさんを連れて行こう」と気合を入れた。横浜ＦＣでプレーしたカズやＭＦ中里崇宏が横浜Ｍ戦に出場できるように、初戦突破を誓い合った。「選手がカズ、中里を古巣三ツ沢に立たせようとモチベーションとして戦ってきてくれたことをうれしく思う」と泰年監督は話した。

　次戦はリーグ・ヴェルスパ大分戦（２８日・上野陸）。「ちょっと分かりませんね。今は何とも言えないですね」。早期復帰を目指すカズだが、出場は今後の状態を見ての判断となる。