YS横浜・星川監督 WEリーグ最終戦からわずか1週間でJリーグ指揮 28日初陣
INAC神戸の監督を退任し、J3・YS横浜の監督に就任した星川敬監督(45)が26日、オンライン会見を行った。初代女王の目標を達成したWEリーグ元年を振り返り、Jリーグの監督に初挑戦する意気込みを語った。
星川監督は27日にYS横浜に合流し、初練習を行う。そして28日の北九州戦(ミクスタ)で早速指揮を執る。22日にはINAC神戸の最終節・大宮戦(NACK)に臨んでいたため、わずか1週間でWEリーグからJリーグに舞台が変わる。「大宮戦が終わるまではさすがにJ3のことは考えていなかったので。やっと少し今週から。そこはちょっと難しいですね。いきなり次の週というのはなかなかないことですから、しっかり前向きに取り組んでいきたい」と話した。
YS横浜は開幕9戦未勝利でJ3最下位に低迷。しかもシーズン途中からの指揮となり、困難な挑戦となる。「まあ言ったらJリーグ新人監督なので。上を目指すしかないというか、すごい分かりやすい位置。本当にチャンスもらったという気持ちしかないので。(チームの)ポテンシャルはあると思うので、短い時間ですが、少しずつ発揮できれば。少しでもいい順位に、いいプレーができるようになればいいと思います。勉強することも多いというのはやりがいのあるチャレンジ」と意気込みを示した。
女子サッカーで学んだ経験を生かしていく。「女子サッカーに育ててもらったという感覚は自分の中では結構ある。サッカーの部分では理想通りの、再現性の高いサッカーになりやすい。それはコートが男子と同じで少し女子選手には広いので。プレッシャー強度も低いかもしれないですし」と戦術面について言及した。そして「あとは人間的には勉強になるというか、結構難しい仕事だと思うので。女性社会の中で働いているわけですから。コミュニケーションスキルというのはたぶんここで仕事をしていれば上がるし、人間形成としてはすごくいい場」と強調した。
29日には再び神戸に戻り、INAC神戸が東灘区の練習場で開催する「ファン感謝デー」でサポーターにあいさつをする。「YSさんが(ファン感謝祭への出席を)認めてくれているので感謝したい。ホームの後押しをすごく感じた1年だった。9年ぶりの勝利を最初から結構信じてくれたファンも多かった。最後まで信じてくれたファンの皆さまに直接お礼が言えるのはうれしい」。神戸のサポーターに感謝を伝え、新たな挑戦に向かう。