J1神戸が大逆転 途中投入の大迫が2ゴール J3富山のジャイキリ許さず 冷や汗もホームで意地
「天皇杯・2回戦、神戸3-2富山」(1日、ノエビアスタジアム神戸)
2回戦からの登場となったJ1神戸は終盤の大逆転で初戦を突破した。途中出場のFW大迫勇也(32)が決勝点を含む2得点でチームの危機を救った。
神戸はMFイニエスタ、FW武藤らはベンチ外となり、リーグ戦での控え組が中心のメンバー構成。一方、J3で6位の富山も5月29日の相模原戦(ギオンス)からは先発8人を変更しており、一部の主力はメンバーから外れていた。
油断していたわけではない。試合前日、ロティーナ監督は「こういう大会の最初の試合というのはやはりサプライズがよく起きる時でもある。自分たちもリーグ戦の連戦で今月の疲れがある中で、相手は確かに3部だが、いいチームであることには変わりはない」と語り、チームを引き締めていた。
現在最下位とはいえ、当然ながらJ1の貫禄を見せつけたかったところだが、早々と失点する。前半5分、DF菊池のロストから右に展開され、クロスを富山MF安藤にダイレクトで合わされた。同点に追いつきたい神戸だが、5バックの相手を崩しきれない。27分にはMF井上が自陣でボールを奪われ、富山FW高橋に追加点を決められた。
神戸は後半開始からMF汰木、佐々木を投入。後半16分にはFW大迫、DF酒井まで投入して反撃に出る。後半25分に大迫が1点返した。時間もなくなった後半44分、FWボージャンの左CKを佐々木がヘッドで起死回生の同点ゴール。そしてロスタイムに大迫がヘッドで勝ち越しゴールを決めた。
現在J1では16戦を終えてわずか2勝で最下位。天皇杯でもジャイアントキリングを許しそうな雰囲気の中、終盤にJ1の意地を見せた。