山根&伊東でネイマールを止める 山根「自分の力をぶつける」伊東「奪った後にサイドを」
「国際親善試合、日本-ブラジル」(6日、国立競技場)
サッカーのW杯カタール大会(11月開幕)に臨む日本代表は3日、国際親善試合ブラジル戦(6日、国立競技場)に向け、千葉市内で練習を行った。右サイドバック(SB)で主戦を務める山根視来(28)=川崎=は「自分の力を全部ぶつけるだけ」と対峙(たいじ)する相手FWネイマール(30)=パリ・サンジェルマン=との対戦を心待ちにし、右MFに入る伊東純也(29)=ゲンク=とともに相手左サイドを抑え込み、ブラジルからの初勝利をつかみ取る。
“日本キラー”封じが勝利への道を切り開く。山根は「純粋に楽しみ。自分の力を全部ぶつけるだけかなと思います」。世界的スター選手のネイマールとの対戦を待ち望んだ。
ブラジルとの過去の対戦成績は2分け10敗と未勝利。特にネイマールには12年10月の対戦での2得点を皮切りに、14年10月には1試合で4得点を決められるなど4戦8発をたたき込まれ、完敗してきた。2日の韓国戦でもPKで2発を決め、好調のままに乗り込んでくる。
韓国戦ではネイマールがインサイドハーフに入り、主に左サイドへ流れ、攻撃を仕掛けた。対峙する右SBには負傷の酒井が不在の上、菅原も離脱。長友の右SB起用の可能性も残るが、2日のパラグアイ戦でフル出場した山根は「全力でやりきるだけ」と連続スタメンに意欲を見せた。
山根と連係を取る攻撃的な右サイドの伊東も「間違いなく守備の時間は長くなる」とブラジルの韓国戦から分析。「奪った後にうまくサイドのところを突いていければいい」と、高い位置でネイマールと絡みながら攻撃のリズムを作る左SBのアレックス・サンドロの背後に照準を合わせた。右サイドの攻防が“王国”初撃破の鍵となる。
◆山根視来(やまね・みき)1993年12月22日生まれ。28歳。神奈川県横浜市出身。ジュニアユースまで東京Vの下部組織に所属。ウィザス高校から桐蔭横浜大学を経てJ1湘南に加入。20年にJ1川崎に完全移籍すると2年連続Jリーグベストイレブンに選出。日本代表としては21年3月の韓国戦で代表デビュー&初ゴールをマーク。22年のW杯カタール大会アジア最終予選にも4試合出場。国際Aマッチ通算9試合1得点。178センチ、72キロ。利き足は右。