前戦2アシストの原口元気「遠回りしたけど、今手応えがある」集大成のW杯への決意

 サッカー日本代表の原口元気(31)=ウニオン・ベルリン=が4日、国際親善試合ブラジル戦(6日、国立競技場)に向けオンライン取材に応じた。2日のパラグアイ戦(札幌ドーム)で2アシストと結果を残し、現状への手応えを語った。

 最終予選では主に控えに回っていた原口はパラグアイ戦に右インサイドハーフで先発。前半に浅野の先制点、後半にも三笘のゴールを導くパスをともに左足で出した。「いい試合ができたなと思いますし、ようやくという表現。ポジションのことであったり、周りの選手の状況だったり、いろんな面がかみ合って、今日いいものが出せるだろうなという手応えもあった中で、いつも通りユニオンでやっているようなプレーがようやく出せた」と納得の表情で振り返った。

 インサイドハーフを組んだ鎌田との関係性も上々だった。「彼もコメントしていましたけど、やっぱり僕らがボランチの選手ではないので。攻撃で違いを作ることに二人ともフォーカスしていました。大地は点取りましたし、僕もアシストという形ですけど、結果が出て。そうですね良さが、特長が出たなと」。最終予選でインサイドハーフを務めた守田、田中とはまた異なる持ち味を発揮した。

 前回ロシア大会ではベルギー戦でゴールを決めながら敗北。4年間、集大成となるW杯への思いを抱き続けてきた。「やはり前回大会負けたときに4年後というのはもう考えていましたし、あそこで勝ちきれなかったことに対して、この4年でどう埋めていけるかなというのは自分の中であった」。主力としてプレーした4年前とは状況も異なるが、前向きな姿勢を貫く。「半年後に控えた今、個人的に遠回りしたけど、すごく成長してきてやっと今手応えがあるような状況になってきた。リベンジというか、歴史を作るというか、そういうものに対してやっと手応えをつかんできたかなという状況なので。もっとそれが確固たるものになるように、ポジション争いも含めてやっていきたい」。本大会での先発の座を狙う。

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