サッカーのブラジル代表は５日、国際親善試合の日本代表戦（６日、国立競技場）に向けて冒頭１５分間を除く非公開で最終調整した。

　４－４－２の布陣で左ＭＦとして先発出場が濃厚なビニシウス（２１）＝レアル・マドリード＝は「チッチ監督をはじめ、チームスタッフはこの試合のために相手をしっかり分析してくれている。明日はお互いにいい試合ができることを願っている」とコメント。

　所属するスペイン１部レアル・マドリードが保有権を持つ、日本代表の久保建英（２１）＝マジョルカ＝について「過去に一緒にプレーをした。とても技術があり、伸びしろのある選手だと確信している。これからも活躍して成長し、またレアルに戻ってくるのを楽しみにしている」とエールを送った。

　今季は欧州チャンピオンズ・リーグ決勝のリバプール戦で決勝ゴールを決め、リーグ戦でも１７得点を挙げるなど飛躍。日本代表の長友佑都（３５）＝ＦＣ東京＝も「バロンドールを取ってもおかしくないレベルの選手」と評する。ビニシウスは「レアル・マドリードというこんな大きなクラブに移籍することは、簡単なことではなかった。監督から常に信頼してもらい、勇気づけられるような言葉をかけてもらった。ブラジルとは全く違うサッカーで、戦術面でもチームに慣れる必要があった。そのおかげで時間をかけていい準備をし、優勝することもできた」と今季を振り返った。