MF乾貴士「まだ辞めんといて」家族後押しで現役続行決断 暴言騒動後初公の場
J1・C大阪を退団した元日本代表MF乾貴士(34)が15日、岡山市内でJ2岡山の練習に初参加した。背番号なしの練習着でグラウンドに現れ、髪も黒色に戻していた。笑顔でこなした練習後に、退団騒動後初めてとなる取材に応じ「やっぱり楽しかった」と、久々のチームトレーニングをかみしめた。
公の場に出てきたのは、途中交代時に暴言を吐くなどした4月5日のリーグ・柏戦以来71日ぶり。クラブ独自の6試合出場停止処分を受け、今月9日に契約解除された。
乾は「(サッカーを)辞めようかなという思いもあった」と本音を漏らしたが、「息子に『まだ辞めんといて』と言われた」と現役続行の決断を家族が後押し。どん底の状態でスペイン1部・ベティス在籍時から親交があった岡山の木山監督から誘いを受け、今回の練習参加に至った。
岡山は参加について、契約を前提としたものではないとしている。「オファーが来ない限りできない」と語り、海外への再挑戦も「なくはない」と乾。再び輝きを取り戻すための一歩を踏み出した。