天皇杯 東京Vが川崎撃破 佐藤凌が千金弾「チームのために戦った結果」
「天皇杯・3回戦、川崎0-1東京V」(22日、等々力陸上競技場)
3回戦の16試合が行われ、J1川崎は0-1でJ2東京Vに屈した。J1勢は鹿島、名古屋、G大阪、広島、神戸などが勝ち上がった。
雨の等々力でJ2東京Vが下克上を成し遂げた。勝利の瞬間、城福監督は夜空に向かって雄たけびを上げた。就任2戦目でJ1王者の川崎を下し、「やろうとしていることを体現してくれた」と選手をたたえた。
「腰が引けた試合はしたくなかった」という指揮官の言葉通り、立ち上がりから激しく圧力をかけた。前半39分に川崎のミスに乗じてFW佐藤凌が強烈な右足で決勝点を突き刺した。殊勲の23歳は「チャレンジャー精神でやることをやるだけだった」と汗を拭った。
守備でもシュート14本を浴びながら、GKマテウスを中心に無失点で切り抜けた。監督交代で定位置を与えられたブラジル人守護神が起用に応えた。
城福監督を迎え、2試合連続無失点と守備が飛躍的に改善した。佐藤凌は「チームメートのミスを助けられるようになった」と変化を強調。「チームのために戦った結果」と胸を張った。川崎から22年ぶりの勝利を挙げ、4大会ぶりに4回戦へ進んだ。この勢いを低迷が続くリーグ戦につなげる。