J1神戸で繰り返される監督交代 永井SD「より結果にフォーカスせざるを得ない状況」

 J1神戸は29日、今季途中の4月に就任したミゲルアンヘル・ロティーナ監督(65)を成績不振により28日付で契約解除したことを発表した。後任には過去2度神戸の監督を務め、今季は強化部に在籍していた吉田孝行氏(45)が就任する。次節・鳥栖戦(7月2日・駅スタ)から新体制でスタートする。

 神戸は早くも今季3度目の監督交代となった。17年から4年連続で行われたように、神戸ではシーズン中の監督交代は珍しくない。2度の監督交代があった05年と12年はJ2降格を経験しているように、監督交代が悪循環に陥ることがあることも知りながら、繰り返されてきた歴史がある。

 この日夕方、クラブは千布勇気社長(37)、徳山大樹副社長(33)、永井秀樹SD(51)が出席してオンライン会見を行った。監督交代が繰り返されることについて、永井SDは「やはりヴィッセル神戸がビッグクラブであるが故の、より結果にフォーカスしないければならないところはすごく感じる。時間をかけて戦術をチームで構築しながら内容、ふたつのものを推し進めていけるのが理想ではありますが、クラブの大きさを考えるとより結果にフォーカスせざるを得ない状況」と説明した。

 【神戸の監督変遷】(運営会社変更の04年以降)

 ▽04年 J1(11位) イワン・ハシェック、加藤寛

 ▽05年 J1(18位降格) 松永英機、エメルソン・レオン、パベル・ジェハーク

 ▽06年 J2(3位昇格) スチュアート・バクスター、松田浩

 ▽07年 J1(10位) 松田浩

 ▽08年 J1(10位) 松田浩

 ▽09年 J1(14位) カイオジュニオール、和田昌裕、三浦俊也

 ▽10年 J1(15位) 三浦俊也、和田昌裕

 ▽11年 J1(9位) 和田昌裕

 ▽12年 J1(16位降格) 和田昌裕、西野朗、安達亮

 ▽13年 J2(2位昇格) 安達亮

 ▽14年 J1(11位) 安達亮

 ▽15年 J1(12位) ネルシーニョ

 ▽16年 J1(7位) ネルシーニョ

 ▽17年 J1(9位) ネルシーニョ、吉田孝行

 ▽18年 J1(10位) 吉田孝行、林健太郎、フアンマヌエル・リージョ

 ▽19年 J1(8位) フアンマヌエル・リージョ、吉田孝行、トルステン・フィンク

 ▽20年 J1(14位) トルステン・フィンク、三浦淳寛

 ▽21年 J1(3位) 三浦淳寛

 ▽22年 J1 三浦淳寛、リュイス、ミゲルアンヘル・ロティーナ、吉田孝行

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