サッカー女子「Ｙｏｇｉｂｏ　ＷＥリーグ」のＩＮＡＣ神戸は３０日、主将として初年度のＷＥリーグ優勝に貢献した元日本代表ＭＦ中島依美（３１）が退団することを発表した。

　滋賀県出身の中島はＦＣヴィトーリアから２００９年にＩＮＡＣ神戸に入団。同期入団のＦＷ高瀬愛実とともに、ＩＮＡＣ神戸一筋でキャリアを過ごしてきた。日本代表としても１９年フランスＷ杯、２１年東京五輪に出場するなど９０試合出場１４得点を重ねてきた。

　昨年９月にスタートしたＷＥリーグでは星川敬監督に主将に指名され、タイトルから遠ざかっていたＩＮＡＣ神戸をけん引。開幕８戦連続完封勝利など首位を独走すると、全２０試合に先発し、目標であった初代チャンピオンを獲得した。

　中島はクラブを通じ「このたび、ＩＮＡＣ神戸を退団することを決めました。会長をはじめ、クラブ関係者の皆様ありがとうございました。どんなときも応援してくださったファン、サポーター、スポンサーの皆様ありがとうございました。１３年間このクラブに在籍して、たくさんの方々と出逢い、たくさんの経験をさせてもらい、人としてもサッカー選手としも成長させてもらいました。ＷＥリーグ初年度を優勝してシーズンを終えることができて本当によかったです。１３年間ありがとうございました」とコメントした。

　また、ＩＮＡＣ神戸では６月末までに来季の契約を結んだ１９選手を発表。ＧＫ山下杏也加、ＤＦ三宅史織、ＭＦ成宮唯、ＦＷ田中美南、高瀬ら主力の多くが来季もプレーすることが決定している。