橋本拳人 J1神戸残留 海外よりチームの苦境脱出へ責任感で決断
国際サッカー連盟(FIFA)の特例措置により6月末までの契約で神戸に所属している元日本代表MF橋本拳人(28)=が契約更新に合意したことが30日、分かった。次節・鳥栖戦(2日・駅スタ)以降、今季残りの試合も神戸でプレーする。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、FIFAは両国所属の外国籍選手の一時的な国外移籍を認める特例措置を3月に発表。これにより橋本はロシア1部ロストフから神戸に加入した。現在3試合連続先発中で攻守において存在感を発揮している。
6月21日にFIFAがこの措置を来年6月末まで1年間延長することを発表。神戸は橋本との契約延長に向け、交渉を重ねてきた。橋本自身、夢を持って欧州に挑戦しただけに、海外からのオファーを待つ選択肢もあったが、最下位で苦境を迎える神戸への責任感が勝り、残留を決めた。
チームは鳥栖戦から吉田孝行新監督のもと、浮上を試みる。成績不振に加えて、度重なる監督交代。重い話題ばかりが続く神戸で、橋本の契約更新はサポーターの待ち望むものとなった。