浦和サポ「声出し」でクラブの管理求める 規約でサポーターの直接処分はできず

 Jリーグの野々村芳和チェアマン(50)は4日、「声出し応援」の段階的緩和に向けた運営検証の対象外となる試合で、一部サポーターが違反行為を繰り返していることに苦言を呈し、クラブ側の徹底管理を求めた。日本野球機構(NPB)と合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」後のオンライン会見で報道陣の質問に答えた。

 2日のG大阪-浦和(パナスタ)では浦和サポーターが応援歌(チャント)を大合唱したことで批判が巻き起こっている。野々村チェアマンは「声を出したい気持ちは分かる」と一定の理解を示した上で「各クラブのサポーターが協力してくれている中で、そういう行為があったこと、頻発するようなことは残念としか言いようがない」と語った。

 Jリーグ規約(第11章・制裁)では、リーグはJクラブやJクラブに所属する個人(選手、監督、コーチ、役員その他関係者)に制裁を科すことはできるが、サポーターを直接処分することはできない。サポーターへの対応はクラブ側に委ねられており、野々村チェアマンは「クラブにも前に進めていけるような対応を取っていただきたいと強く言っておきたい」とクラブの徹底管理を求めた。

 「政府の基本的対処方針の中で、どうやったらサッカーで声を出せるかというトライをしている。クラブがサポーターをどこまで管理できるか、サポーターもリーグ全体のルールに則って、ガイドラインの中で応援できることを証明するために、皆さんにいろんな我慢を強いて前に進めている。今の対処方針の中で前に進めるのであれば、みんなで協力していかないと」と呼び掛けた。

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