堂安律がフライブルクに完全移籍 2季ぶりドイツ復帰 契約期間は明かされず
ドイツ1部フライブルクは5日、日本代表MF堂安律(24)をオランダ1部PSVアイントホーフェンから完全移籍で獲得したと発表した。契約内容を開示しないことで合意したといい、契約期間は不明。2季ぶりのドイツ復帰となる。現地の報道によると、移籍金は850万ユーロ(約11億9千万円)という。
堂安はフライブルクを通じ「フライブルクの関係者や監督との話し合いは濃密で納得のいくものだった。新しいスタジアムにとても興奮しているし、SC(フライブルク)のユニホームを着てファンの前でプレーするのが待ち遠しい。ブンデスリーガに復帰できたこともうれしく思っている。フライブルクは個人としてもチームとしても、さらに向上するためにふさわしい場所だと信じている」とコメントした。
また、フライブルクのハーテンバッハSD(スポーツ・ダイレクター)は「リツは技術的に優れていて、一対一でもプレーでき、ゴールの奪い方も知っている。空間での振る舞いもうまく、ピッチにエネルギーをもたらしてくれる。ビーレフェルトでは、ブンデスリーガでプレーできることを証明してくれた。1年遅れで獲得がうまくいったことは良かった」と語った。
堂安は2019年夏、PSVアイントホーフェンに5年契約で完全移籍。20年夏にドイツ1部ビーレフェルトへ期限付き移籍し、公式戦35試合で5得点3アシストを記録するなど残留に大きく貢献した。PSVに復帰した昨季は公式戦39試合で11得点を挙げ、4季ぶりに2桁得点に乗せた。
フライブルクは1904年創設。J1浦和を率いたことで知られるフォルカー・フィンケ監督就任後、1993-94年シーズンに1部初昇格を果たし、その後は昇降格を繰り返してきた。昨季は15勝10分け9敗で6位と躍進。今季の欧州リーグ出場権を獲得した。2021-22年の欧州サッカー連盟(UEFA)クラブランキング103位(PSVは50位)。本拠地はヨーロッパ・パーク・シュタディオン(3万4700人収容)。
◆堂安律(どうあん・りつ)1998年6月16日、兵庫県尼崎市出身。G大阪の下部組織から2016年にトップチーム昇格。17年夏にオランダ1部フローニンゲンに期限付き移籍し、18年4月に完全移籍へ移行した。19年夏に2024年6月末までの5年契約、推定移籍金750万ユーロ(約10億円)でPSVアイントホーフェンに完全移籍。20年夏にドイツ1部ビーレフェルトに期限付き移籍。21年夏にPSV復帰。18年9月の国際親善試合コスタリカ戦で日本代表デビュー、同年10月の国際親善試合ウルグアイ戦で代表初ゴールを決めた。国際Aマッチ通算26試合3得点。20年東京五輪代表で背番号10。172センチ、70キロ。