橋本拳人 新天地より日本代表を優先 W杯へ「思いはピッチで証明したい」
サッカーの東アジアE-1選手権に出場している男子日本代表は21日、第2戦の中国戦(24日、豊田スタジアム)に向けて、千葉市内で約1時間半の調整を行った。J1神戸からスペイン2部ウエスカに電撃移籍した橋本拳人(28)はW杯カタール大会への生き残りを懸け、新天地への合流より代表帯同を優先したことを明かした。
W杯への思いは当然のように強い。代表活動中の18日に2度目の欧州挑戦が発表された。代表を離脱して新天地に合流する選択肢もあったが、「僕が『(代表に)参加したい』という思いを伝えたら(ウエスカが)それを了承してくれた」と説明した。
今大会は国内組にとって、W杯に向けた事実上の最終アピールの場となる。欧州組となった橋本だが、今回は昨年6月以来の代表復帰。生き残りを懸けて、森保監督に強烈な印象を残す必要がある。
中国戦では中盤の底を担うボランチの一角として、先発出場する可能性が高まった。時折、小雨が降る中で行われたミニゲームでは精力的に汗を流した。
「W杯に行きたい思いはみんなが持っている。日々、代表に入りたい思いでプレーしていたので、そこに対する思いはピッチで証明したい」と言葉に力を込めた。夢のW杯をつかみ取るため、欧州への野心は一度片隅に置き、目の前のピッチに集中力を注ぎ込む。