日本代表 28歳初代表の野津田岳人「1年前から想像できないような状況」昨季はJ2甲府

 サッカーの東アジアE-1選手権に臨んでいる男子日本代表の野津田岳人(28)が22日、オンライン取材に応じ、代表初選出について「近年(の状況)からしたら正直考えられない部分もあったので自分自身驚いているし、その分すごくうれしい」と笑みを浮かべた。

 広島の下部組織出身で、同期には浅野拓磨(ボーフム)がいた。当時広島を率いていた森保一監督に見いだされ、17歳でJ1デビューしたが、キャリアは足踏みを強いられる。2016年リオデジャネイロ五輪はバックアップメンバーにとどまり、新潟、清水、仙台へ期限付き移籍を繰り返し、昨季は甲府で自身初となるJ2に身を置いた。

 「ここで活躍しないと終わってしまう」と追い込まれたが、全42試合中41試合に出場。「試合をたくさん経験できたことで得られたものがたくさんあった。試合勘だったり、いろんなものが見えてきた部分があった。自分の中で大きなターニングポイントになった」と振り返った。

 広島に復帰した今季は主軸として絶大な存在感を発揮。28歳でA代表にたどり着き「1年前からすると、想像できないような状況。(代表に)来られて自分でもすごくビックリしている」と喜びに浸った。

 24日の中国戦(豊田スタジアム)はボランチでも先発出場が有力。「チームとしてやるべきことを『自分もできるぞ』とアピールし、強度の高い守備や前からいく姿勢を見せた上で、自分の武器である攻撃の部分で違い見せたい。チャンスを作ったり、セットプレーのキックは武器だと思うので、そこをプラスアルファで出せるようにやっていきたい」と代表デビューを思い描いた。

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