J1浦和に2000万円罰金 野々村チェアマン「よりよいサッカー界に、伴走していく思い」

 Jリーグは26日、理事会を開催した。裁定委員会に諮問しサポーターによる秩序を損なう行為があったとしてJ1浦和に対し懲罰を決定した。懲罰内容はけん責と罰金2000万円。

 浦和サポーターは5月21日の鹿島戦が行われた埼玉スタジアムにおいて、試合開始前である午後3時30分頃、スタジアム北車両門付近で「声を出す応援」は禁止されているにもかかわらず、複数名(少なくとも60名)が、浦和チームバスの到着の前後に、約10分間、集団で声を出して応援を行った。

 また、2日のパナソニックスタジアムでのG大阪戦では一部の浦和サポーターがマスクをせず禁止されている声出し応援を実施。これらが今回の懲罰の対象となった。

 浦和は2020年10月31日開催の対大分戦でも同種事案により、2021年2月22日に罰金300万円などの懲罰を科されたのにも関わらず、短期間の間に違反を繰り返した。また今後も同種の違反が起きた場合には、勝ち点の没収や無観客試合といった処分の可能性があることも付言された。

 オンラン会見に出席した野々村芳和チェアマンは「Jリーグはただペナルティを科して終わりではなく、それではいけない。よりよいサッカー界にしていくために一緒にJリーグとしては伴走していこうという思いで進んできている。その後のリーグとクラブの取り組みは前向きな取り組みができている。そこは継続していきながらもっと明るいサッカー界にできるようにクラブとリーグで取り組んでいきたい」と話した。

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