コロナ禍の川崎 登録メンバー16人で完敗 非常事態で浦和に3失点
「明治安田生命J1、浦和3-1川崎」(30日、埼玉スタジアム)
試合数が二つ少ない川崎は1-3で浦和に屈し、勝ち点37のままで5位に後退した。
急激に感染拡大している新型コロナウイルスの猛威が王者川崎を直撃した。トップチーム関係者に陽性者が続出。28日に5人、29日に4人が陽性判定を受けたと発表していた。
この日の浦和戦の登録メンバーは上限18人に達しない16人。控え5人はGK3人とフィールド選手2人という非常事態だったが、リーグの規定を満たしており、試合開催が決まった。
ハーフタイムにはGKがシュート練習を行う異様な光景もあった。鬼木監督は2点を追う後半にフィールド選手2人の交代を使い切り、MF山村を前線に投入する執念も見せたが、試合には敗れた。
川崎は鳥栖戦と名古屋戦が新型コロナウイルスの影響で中止となり、今後の連戦を余儀なくされている。名古屋についてはリーグへの誤報告が問題となっている。不利な状況でもルールに沿って試合に挑んだ鬼木監督は「簡単に延期になるのかなという思いがある。今日のゲームが問題提起になるかもしれない」と割り切れない心情を吐露した。