INAC神戸新主将の三宅史織「自分は怖がられてはいないと思うので」若手の力引き出す
サッカー女子プロリーグ「Yogibo WEリーグ」のINAC神戸の新主将に就任した日本代表DF三宅史織(26)が16日、神戸市東灘区の神戸レディースフットボールセンターで取材に応じ、WEリーグ杯・千葉戦(20日・J-グリーン堺S1メインフィールド)で開幕する2季目のWEリーグへ「WEリーグの魅力を上げつつ、結果を残していきたい」と決意を表明した。
WEリーグは10月のリーグ戦開幕を前に、今月20日に新設のカップ戦「WEリーグ杯」で幕を開ける。千葉戦は朴康造監督就任後初の公式戦となる。「前年のWEリーグチャンピオンとしては今年もリーグ優勝を取るぞという意識や雰囲気は見せていきたい。リーグ戦へ良い流れでいきたいし、去年をベースにまた新しいサッカーを目指していく」と力を込めた。朴監督のサッカーについては「積極的に前からボールを奪う。去年の方がより慎重というイメージ。今年は言い方を変えたらリスクを冒してでも前から取って、得点の機会を増やす」と表現した。
元日本代表MF中島依美の退団により、不在となった主将に就任。主将を務めるのはJFAアカデミー福島時代の高校2年以来という。「自分はそんなに(後輩に)怖がられてはいないと思うので、たぶん言いたいことは言いやすいはず。総力戦なので若手の力も絶対必要。それを引き出すのも自分の役目」と話した。
現在は負傷者やU-20女子W杯コスタリカ大会参戦中の選手もいるため、ベストメンバーを組むことが難しい状況。特にセンターバック陣が不足しており、現状は三宅と2年目のDF井手ひなたしか出場できる選手がいない。この日の実戦練習では、中盤が本職の新加入MF脇阪麗奈が最終ラインに入った。
昨季課題を残した観客動員などファン拡大などにも取り組む。「今年はチームの成績として2連覇に向かっていくことにプラスしてもっとたくさんの人たちにWEリーグを知ってもらうために自分たちもSNSの使い方など、もっと頑張っていこうという話はした。WEリーグを引っ張っていけるチームに、サッカー面でも、他のイベントなどでも面白いよねって思ってもらえるようなものを増やしていきたい」と意気込んだ。
千葉戦のチケットは、14色対応のオリジナルペンライト付きチケット(メインおよびサイドスタンド・一般1500円)など公式サイトで販売中。