17位低迷のG大阪が片野坂監督の解任決定 松田コーチ昇格、2コーチは留任
J1・G大阪が片野坂知宏監督(51)を成績不振により解任し、松田浩コーチ(61)の監督昇格を決めたことが16日、分かった。17日にも発表される。14日の清水戦(パナスタ)に0-2で完敗し、自動降格圏の17位に転落。広島戦(20日・Eスタ)から新体制で挑む。
昨季13位のG大阪はOBの片野坂監督を今季招へいした。大分の監督としてチームを躍進させた手腕に復権を託したが、エースのFW宇佐美の負傷離脱もあり序盤から苦戦。今夏にはFW鈴木、食野ら補強を重ねたが状況は好転しなかった。6月29日の広島戦(パナスタ)での勝利を最後にリーグ6戦未勝利が続いている。
攻守両面に課題を抱える中、9日に守備構築に定評のある松田コーチの就任を発表。清水に敗れて指揮官交代を決断した。片野坂監督とともに大分からG大阪に加入した、安田好隆ヘッドコーチと上村捷太コーチはチームに残る。
G大阪では宮本恒靖監督から松波正信監督に交代した昨季に続き、シーズン途中の監督交代となった。残り10戦、何としてもJ1残留を目指す。
◆松田 浩(まつだ・ひろし)1960年9月2日、長崎市出身。長崎北高、筑波大を経て、84年にJ1広島の前身であるマツダに入団。Jリーグ開幕後は広島、神戸でプレーし、96年に現役引退。指導者となり神戸、福岡、栃木、長崎の監督を務めた。2021年途中から指揮を執っていた長崎では22年6月に解任となった。同年8月にG大阪コーチに就任。