神戸 イニエスタ&大迫 9・3京都戦も出場難しい見通し 別メニュー調整続く
J1神戸が28日、神戸市西区のいぶきの森球技場での練習を公開した。22日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・全北戦(埼玉)でメンバー外となったMFアンドレス・イニエスタ(38)とFW大迫勇也(32)は別メニュー調整となり、京都戦(9月3日・サンガS)の出場も難しい状況となった。
イニエスタ、大迫は全北戦前日の公開練習を欠席。試合ではベンチ外となり、神戸は韓国王者に1-3で敗れた。吉田孝行監督(45)は3-2で勝利した18日のACL1回戦・横浜M戦(埼玉)からスタメン7人を入れ替えて臨んだことについて「勝っても3日後に試合。ましてやキックオフは夏の暑さの16時。(ACLの)3試合全部勝つことを前提に考えた時、スタメンを入れ替えた方が良いという自分の判断」と説明していた。
クラブが掲げる「アジアNo.1クラブ」の目標が消えた中、目指すはJ1残留に絞られた。27日にG大阪が勝利したことで、順位が入れ替わり、再び自動降格圏の17位に転落している状況だけに、勝ち点2差の14位・京都戦は勝ち点3が何としてもほしい試合となる。
この日、ファンクラブ会員180人が集まった公開練習で、イニエスタは冒頭のあいさつに姿を見せたが、その後は別グラウンドで調整。遅れて登場した大迫も軽いランニング程度で練習を終えた。
吉田監督はイニエスタ、大迫について「ACL期間中にベンチに入ることができなかったということはそういうアクシデントがあったということ」と負傷を抱えていると説明。京都戦の出場も現実的でない見通しを示した。
また、DF菊池流帆、小林友希、MF佐々木大樹も別調整と負傷者が続いている。一方でFW藤本憲明、MF扇原貴宏がこの日の紅白戦に出場。紅白戦では3バックの新布陣も試した。
吉田監督は練習前にファンの前であいさつ。「順位表を見ると心が痛みますが、ベクトルを自分たちに向ける。勝てばこの状況を変えることができる。皆さんに約束します。最後まで絶対にあきらめず攻守にアグレッシブに戦います。結果はどうなるか分からないですが、一致団結して必ず乗り切ります」と残留争いを勝ち抜く決意を示した。