森保ジャパン W杯新ユニホーム発表 コンセプトは「ORIGAMI」日の丸は背中に

 アディダスジャパン株式会社は29日、都内で2022年11月に開幕するW杯カタール大会でも着用する日本代表の新ユニホーム発表会を行った。コンセプトは「ORIGAMI(折り紙)」。悔しさも喜びも味わってきた日本代表の軌跡を「山折り、谷折り」の折り紙で表し、ユニホーム全体に折り鶴がデザインされた。オンラインで参加した久保建英(21)=レアル・ソシエダード=は「斬新で驚いた」と印象を語った。欧州遠征の米国戦(9月23日、デュッセルドルフ)から着用する。

 W杯日本史上初の8強へ新たな“戦闘服”が決まった。「斬新なユニホームでいい意味で驚いた。グラフィック、デザインが派手で覚えてもらいやすい」と久保建。歓喜をもたらす「祈りの象徴」とされる日本の伝統手芸「ORIGAMI」の新ユニホームで大舞台に出陣する。

 ホーム仕様は「ジャパンブルー」を基調に、ホワイトで折り鶴が全体にグラフィックデザインされた。これまでは日の丸が左胸のエンブレム上に配置されていたが、今回は“国を背負う”と同時に“サポーターの応援が背中を押す”というメッセージが込められ背中部分に刻まれた。折り鶴を取り入れた理由は、02年W杯決勝戦後に勝者を祝う約270万羽の折り鶴が日本の空に舞い上がったところから。南野拓実(27)=モナコ=は「『これを着て戦うぞ!』と思わせてくれるデザイン」とコメントした。

 今回の開催地カタールではあと一歩で本大会出場を逃した93年の「ドーハの悲劇」がある一方、11年にはアジアカップ優勝を遂げた歴史的な地。日本代表はこうした「山あり、谷あり」の歴史を経て進化を続けてきた。「山折り、谷折り」を重ねることで姿を変える折り紙と同じように努力を重ね「歓喜の地へと変えていく」という願いも込められた。

 背番号やネームは視認性の高さを考慮してイエロー。また、アウェー用のユニホームはシャツがホワイトで、パンツは史上初となるブラックが採用され、久保建も「より斬新で威圧感があって勝てそう」と絶賛した。

 現在、新天地では開幕から3試合連続先発中で1得点を挙げている久保建は「今季はより結果を求めたい。ゴールとアシストを足して20ゴールに絡みたい」と目標を掲げ、「僕がこれまで日本代表に魅了されてきたように今度は、僕が魅了する側になっていければ」と決意。“新戦闘服”をまといW杯のピッチで力を尽くす。

 【日本代表ユニホームアラカルト】

 ◆98年フランス大会 襟の合わせ部分の赤と両腕に炎のデザインが施されたところが特徴。エンブレムの下に「FIFA WORLD CUP FRANCE98」の文字が刻まれている。日本にとって初のW杯本大会で1次リーグ3連敗に終わった。

 ◆02年日韓大会 コンセプトは「富士山」。シンプルなデザインで日本の美を表現し、首回りから袖口の部分は、水面に映る逆さ富士をイメージした。1次リーグ2勝1分けの1位通過で史上初のベスト16に進出した。

 ◆06年ドイツ大会 コンセプトは「刃紋」。愛称の「SAMURAI BLUE」にちなみ、日本刀をモチーフにしたデザインで技術と伝統を表現し、国土を囲む海のジャパンブルーから世界に羽ばたいてほしいと願いを込められた。1分け2敗で1次リーグ敗退。

 ◆10年南アフリカ大会 テーマは「革命に導く羽」。機能面では、動きやすさなどを重視したフォーモーションと筋肉を固定し正しい姿勢を維持して運動能力を引き出すテックフィットの2タイプが用意されていた。首元の赤色が特徴的。2度目のベスト16に進出したが、PK戦の末に敗れた。

 ◆14年ブラジル大会 コンセプトは「円陣」。背面に施されたネオンカラーの一本線は、代表選手やサポーターが「円陣」を組んだ際に、ひとつの大きな輪となるように配置。機能面も優れ、フットボールユニホームとしてアディダス史上最軽量を実現した。1分け2敗で1次リーグ敗退。

 ◆18年ロシア大会 コンセプトは「勝ち色」。かつて戦国時代に武将たちが戦に臨む際にまとった鎧(よろい)下と呼ばれる着物に使われた藍染めの生地において、最も濃い色で勝つための験を担いだ。ベスト16ではベルギーを相手に後半23分まで2点のリードを奪いながら、試合終了間際にカウンターから失点するなど逆転負け。初のベスト8まであと一歩だった。

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