J1神戸・千布社長ら商店街で試合告知活動 残り9試合 地元の声援で残留つかみ取る

 子どもサポーターに写真撮影を求められ応じる神戸・千布社長
 ポスター掲示など街中プロモーションを行った神戸・千布社長(右)
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 J1神戸の千布勇気社長(37)が1日、神戸市長田区の大正筋商店街などで9月ホームゲームの街中プロモーションを行った。J1残留の後押しとなる地元ファンの来場を呼びかけた。

 リーグ戦残り9試合となり、自動降格圏の17位に沈む神戸。9月はリーグ戦だけでホームゲームが3試合(10日名古屋、14日FC東京、18日G大阪)予定され、サポーターの声援を力に変えたい。クラブはこの日「一致団結Climax3 9月ホームゲーム 神戸魂で共に戦い抜くプロモーション」と題し、職員総勢50人で市内各所に散らばり、チケット販売会、チラシ配布、ポスター貼りなどに取り組んだ。

 6月に就任した千布社長も率先してノエビアスタジアム神戸にほど近い大正筋商店街を担当。「残留に向けて1試合たりとも無駄にできない状況。スタッフがファンの声援を力に変えたいというところでこの企画を考えてくれたので僕も賛同しました」。名古屋戦とG大阪の2試合がパックになった特別チケットが3500円で購入できるチラシなどを街ゆく人々に手渡した。

 現在勝ち点24で17位。「順位自体は厳しいですけど、2連勝すれば順位が上がる状況。以前と比べるとまったく悲観する状況でもないかなと思っています。ACLは残念ながら準々決勝で敗退になりましたけれど、マリノスにまったく内容的にも引けを取らない試合ができたということで自信をつけたところもある。このままの勢いでやっていけば残留をつかみ取ることができるという手応えはあります」と現状について語った。降格危機が迫るチームは“ニンジン作戦”などでチームを鼓舞することもあるが、「うちのチームは選手の質自体は持っていると思う。ちょっとした掛け違いとか、負のスパイラルみたいなところがこれまでの敗因。シンプルに平常心を取り戻して、チームがひとつになれれば、結果はおのずとついてくる。そういうことは必要ないと思っています」と否定した。

 就任後リーグ戦4勝1分け2敗の吉田孝行監督について変わらぬ信頼も強調した。「この佳境で立て直してくれている時点で評価に値するというか、ちょっと前に比べると全然チームの雰囲気も違う。そこは本当に感謝しかない」と話した。

 9月7日にはノエビアスタジアム神戸で天皇杯準々決勝・鹿島戦も行われる。「相手としても我々が苦手とするようなチームが残っていない部分があったりするので、そういう意味では好機だと捉えています。いろんな意味でチームの総力が試されるところですし、それを次につなげられる機会でもある。ぜひ勝ちたい。そして来年またACL再度チャレンジしたい」。J1残留と天皇杯優勝の“二兎”を追う方針を示した。

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