森保監督 W杯総仕上げへ方針転換 ドイツ遠征メンバー拡大「より多くの選手と共有」

 オンライン取材に応じた日本代表の森保監督
 ガーナ戦でゴールを決めた久保建(右端)を祝福する日本代表イレブン=6月
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 欧州視察を行っているサッカー日本代表の森保一監督(54)が2日、オンライン取材に応じ、ドイツ遠征で30人を招集する考えを示した。当初はW杯カタール大会(11月20日開幕)の登録人数と同じ26人を選出すると明言していたが、「活動で起こることをより多くの選手と共有できる」と判断を変えた。日本は23日に米国、27日にエクアドルと、いずれもドイツ・デュッセルドルフで対戦する。

 方針転換を図り、W杯前の総仕上げに入る。森保監督はドイツ遠征に臨む日本代表の招集人数を30人に拡大する考えを示した。欧州視察に出発した先月24日には、W杯本番を想定し、登録上限と同数の26人を招集すると明言していたが、この日は「判断を変えた」と一転。「30人をターゲットに(人数を)絞っていきたい」とした。

 2つの親善試合で、ベンチ入り可能な人数が23人から26人に増枠されたのが発端だった。森保監督はベンチ外や出場機会のない選手が出ることを極力避けたい考えのため、26人の招集にとどめることも頭をよぎったという。

 それでも「9月の活動をより多くの選手と共有して、11月の本大会につなげていく方が効果があると考えた」と、軌道修正による利点が上回ったと説明した。今大会は直前の準備期間が極端に短く、十分な事前合宿を行えない。森保監督はドイツ遠征での活動を「事前キャンプとして捉える」と位置付けた。

 30人の構成では前線の選手を厚めに呼ぶことを示唆しつつも、本大会に向けた選手選考で迷いが生じていることは否定した。「9月の活動を通してW杯本大会により多く選ばれていく」と改めて遠征の重要度を強調。選手の選択肢にやや幅を持たせ、選考とチーム作りの最終工程を並行して行っていく。

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