U20W杯MVPの浜野まいか INAC神戸練習に合流 WEリーグ「2桁取りたい」
U-20女子W杯コスタリカ大会で日本の準優勝に貢献したWEリーグ・INAC神戸のFW浜野まいか(18)とMF天野紗(18)が5日、チームに合流。浜野は大会最優秀選手に輝き、天野も決勝戦でゴールを決めるなど存在感を発揮した。チームでの成長を誓い、次戦となるWEリーグ杯・日テレ東京V戦(10日・AGF)からの出場に照準を定めた。
日本は18年のフランス大会に続く連覇を狙ったが、惜しくも準優勝。スペインとの決勝戦(8月28日・サンホセ)では前半に3失点して1-3で敗れた。
浜野は得点ランキング2位となる4得点でシルバーブーツを獲得。そして8ゴールで得点王となったスペインFWガバーロを抑えて大会MVPに選出された。「決勝まで勝てたんですけど、世界との差を感じました。個人としては一対一の強さなどは結構負けたのでもっと頑張らないとなと思いました」と振り返る。
来年に女子W杯を控えるなでしこジャパン入りにも期待が高まる。しかし本人は「今のままだったら絶対にメンバーに入るのも無理。もっと日々、自分に厳しくトレーニングに励みたい」と冷静に現状を見つめる。
WEリーグの開幕に合わせて昨季、C大阪堺レディースからINAC神戸に移籍。開幕戦で2ゴールを決める鮮烈なデビューを飾ったが、その後は無得点と勢いが続かなかった。10月に開幕するリーグ戦では「2桁は取りたい」と宣言した。
INAC下部組織出身の天野も決勝で後半から投入され、直後にゴールを決めた。「2連覇することを目標に掲げていて、積み上げられている実感はあった。優勝したかったですし、スペインの試合中でも勝てると思っていたので悔しかった」と優勝を逃したことを残念がった。
フィジカルの差も実感した。「世界の人たちは強度が全然違う。最初のスピードというよりも、10メートルなど長い距離でのスピードを感じました」。その差を埋めるための予測や戦術、そして筋力アップの必要性を覚えた。
INAC神戸ではサイドを任されることが多いが、代表では主に中央でプレーした。「自分的に一番はボランチだったり、インサイドハーフですけど、ウイングでも与えられたポジションはしっかりとできると思うので、精いっぱい自分なりに取り組みたい」とポジションについて語る。昨季のWEリーグでは11試合0得点。今季目標には「3ゴール、3アシスト」を掲げた。