JFL鈴鹿カズ 登場に高知が沸いた クラブ史上最多観客を2倍以上更新 監督はかつてのチームメート

試合後、健闘をたたえ合った鈴鹿FWカズ(左)と高知・西村GM
 試合後、高知・西村GM(手前)と健闘をたたえ合う鈴鹿FW三浦知良
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 「JFL、高知2-0鈴鹿」(11日、春野総合運動公園陸上競技場)

 日本フットボールリーグ(JFL)の第21節が開催され、鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦知良(55)が2試合連続の途中出場を果たし、自身のJFL最年長出場記録を55歳197日に更新した。2点を追う後半36分から出場したが、得点を決めることはできなかった。

 JFL初ゴールはお預けとなったカズだが、存在感はやはり別格だ。会場の春野陸上競技場はJ1神戸時代にキャンプを行った思い出の地。05年以来、17年ぶりのキング帰還への反響は大きく、会場は熱狂に包まれた。

 これまで高知の主催試合における最多観客数は今年6月19日のびわこ滋賀戦での1364人。これを2倍以上更新する3305人が詰めかけた。クラブは当初予定していた収容1000人の春野球技場から2万5000人の陸上競技場に会場を変更して備えていた。また、試合はテレビ高知で地上波生中継された。

 高知は今季開幕前に横浜FCからの移籍する意向を示していたカズに獲得オファーを出したクラブでもある。J1C大阪や京都で監督経験のある西村昭宏GM(64)は試合後、カズとがっちり握手。「出場してくれてありがたい。3連戦の初戦に出場するのは勇気がいることだったはず。注目される試合ができたことは高知の今後にも大きい」と感謝した。

 高知の吉本岳史監督(44)は現役時代の08、09年にJ2横浜FCでカズとチームメートとしてプレーした。カズが交代に備え、ピッチサイドに出てきた時には握手で迎えた。「カズさん出てくれるんだなという感謝と、選手に刺激を与えてほしいという部分で、勝手に握手に行っちゃいました」と振り返る。

 55歳でピッチに立つカズの姿に心に響くものがあった。「まさかJFLというところで僕が監督で、対戦相手にカズさんがいて、ましてやピッチの上でプレーをしてくれる。すごく幸せなこと。まだまだ現役でやれる方だなということで刺激を受けましたし、もっともっと自分も成長してカズさんに認めてもらえることや、サッカー界を変えていけるような指導者になっていきたい」。高知は今年、Jリーグ百年構想クラブ認定を受け、県内初のJクラブを目指している。

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