J1横浜M VARによる得点取り消しでドロー マスカット監督「基準が分からない部分がある」
「明治安田生命J1、横浜M0-0札幌」(18日、日産スタジアム)
横浜Mは札幌を相手にホームで勝ちきれなかった。ケビン・マスカット監督は「フラストレーションのたまる試合だった。16日間で5試合を戦った疲れが出て判断が鈍ったのか、(雨の)コンディションなのか、分からない」と厳しい表情を浮かべた。
前半から決定機は作り出していた。後半11分にはセットプレーの流れからFWアンデルソンロペスが先制点かと思われたが、その前のプレーでMF藤田譲瑠チマのファウルがあったためVARの介入により取り消し。最後まで得点は奪えなかった。
10日の福岡戦ではMF西村拓真が相手DF奈良からタックルを受け、左足関節外側靱帯損傷で全治4~6週間を負ったにもかかわらず、その時にはファウルもなくプレーが流された。指揮官は「今回は正解だった」とVARによる先制点の取り消しは受け入れた上で、「選手たちが混乱するような『今回は見るの、見ないの』という基準が分からない部分がある」と運用に嘆くしかなかった。
4連勝とはならずホームでの連勝は8、日産スタジアムでの連勝も10でストップ。優勝へ大きく前進とはならなかった。
FW水沼宏太は「意識はない」と言うが、2位の川崎とは5差で大きく突き放すことはできなかった。「勝ち続けなければ優勝はない。自分たちにフォーカスする」と残り5試合、3年ぶりの頂点へ勝ち点3にこだわり続ける。