鎌田先制V弾 W杯仕様「トップ下」でアピール成功 森保ジャパンが米国に2発快勝
「国際親善試合、日本2-0米国」(23日、デュッセルドルフ)
日本代表は2-0でW杯出場国の米国に勝利した。前半25分に、MF鎌田大地(26)=アイントラハト・フランクフルト=のゴールで先制。後半43分には途中出場のMF三笘薫(25)=ブライトン=が追加点を奪った。本番を想定した戦い方を試すとともに選手選考の機会となる今大会。27日にはエクアドルと対戦し、W杯メンバー決定前の最後の活動を終える。
W杯仕様の日本代表が垣間見えた。「ベースがありつつ、アジアの戦い方からW杯の世界の戦いに臨めるように変化をもたらしたい」と語っていた森保監督は、最終予選途中から重用した4-3-3ではなく4-2-3-1の布陣に回帰した。
4-3-3にはない「トップ下」のポジションを置くことで、守備から攻撃に移った際の起点が増える。W杯で対戦するドイツ、スペインに押し込まれても、ボール奪取からの攻撃を円滑に進めることを想定している。
森保監督は「鍵」となるポジションに鎌田を配置した。最終予選では4-3-3への布陣変更に伴い居場所を失ったが、今季はドイツ1部で6試合4得点と猛威を振るう。「僕の(力を発揮)できるいいポジション」と自信をにじませていた。
言葉通りに結果を導き出した。前半25分に右足で先制点を流し込んだ。起用に応え、序列を覆すような印象を残したが、多くの好機を逸したことに「もう少しシュートを決められるようにならないと」と反省も口にした。
絶対的な存在だった南野に出番は訪れず、左MFには久保建を送り出した。所属先での好調を代表にも持ち込み、攻撃面で輝きを放った。久保建に代わった三笘は後半43分に追加点を挙げた。代表では出場8試合5得点と量産態勢が止まらない。
W杯初戦のドイツ戦(11月23日)までちょうど2カ月で迎えた米国戦。厚みを増していく選手層に森保監督は「(先発の)11人だけでなくベンチも含めて勝っていくことを選手たちがやってくれた」と充実感を漂わせた。