G大阪 コロナ禍後初の練習一般公開 ファン150人が残留目指すチームを後押し
J1G大阪が12日、大阪府吹田市の練習場での練習を一般公開した。これまでも一部ファンクラブ会員や報道陣には公開してきたが、一般公開するのは新型コロナウイルスが本格的に拡大する前の20年の開幕前以来。平日午前にも関わらず約150人のサポーターが集まり、残り2試合でのJ1残留を目指すチームを後押しした。
グループに分かれてのボール回しやフットバレーなど軽めのメニューとなったが、8日の横浜M戦(日産ス)を2-0で完勝した直後とあり、活気ある雰囲気で行われた。松田浩監督は「ようやく日常が戻りつつある」と監督就任後初の公開練習を振り返り、「ファンの皆さんに光を届けたいという、この前の試合でそれがちょっとできた。ちょっと使命を果たせたなみたいなところを感じながら選手はやってもらえると湧いてくる」と力を込めた。
現在、勝ち点33でプレーオフ圏となる16位。残り2試合を連勝しても自力では残留は確定しない。横浜M戦の勝利は価値あるものとなったが、残留に向けて厳しい状況であることには変わりはない。「安心できる状況ではまったくない。他のチームも下位のチームが気持ちを見せて結果を手繰り寄せている」と厳しい表情を崩すことなく語った。
首位チームに勝利し、次は最下位の磐田と残留をかけた一戦(29日・パナスタ)に臨む。「相手どうこうではなく、最終的には自分に勝てるかどうか」と勝利へのカギは自分との戦いであると強調した。磐田、鹿島と続く残り2試合は勝利だけをつかみにいく。