神戸 5連勝でJ1残留ほぼ見えた 吉田監督ACL敗退時の苦悩明かす「我々は残留だと」

 試合に勝利し、喜ぶ神戸イレブン(撮影・石井剣太郎)
 試合に勝利し、吉田監督(左)と喜ぶ大迫(撮影・石井剣太郎)
 前半、ゴールを狙う神戸・大迫(右)=撮影・石井剣太郎
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 「明治安田生命J1、神戸1-0湘南」(12日、ノエビアスタジアム神戸)

 クラブ最長タイ記録となる同一シーズン5連勝を飾り、神戸がJ1残留をほぼ確実なものとした。シーズン前半、最下位に低迷したタレント軍団が執念の巻き返し。今季最高の10位に浮上し、自動降格回避となる16位以上が確定した。

 開幕から低迷し、監督交代は3度。6月末に最下位で就任した吉田孝行監督は14試合を9勝2分け3敗と驚異的なペースで勝ち点を重ねて、チームを再建した。「振り返って見ると本当に苦しかったですし、自分が引き受けた状況では選手ももどかしさを感じていたと思う。勝っても降格圏を抜け出せない。でも、こつこつと選手たちが一試合一試合頑張ってくれた結果が最後の連勝につながっている」。ようやく残留がはっきり見えた。

 8月にはクラブが最重要視するACLで主力を温存するという決断に踏み切り、準々決勝・全北戦(韓国)に敗退した。「アジアNo.1クラブ」をスローガンに掲げながらも、それを反故にするような選手起用には、サポーターからも批判が殺到した。

 「残留をさせなければいけないという中で、思い切ってメンバーを選べなかったのは悔しい。でもそこはクラブとしっかり話して『もう我々は残留』だと方向性を決めた。悔いはない。その結果がこのリーグにつながっている」。苦渋の決断でJ1残留を自らの使命として徹した。

 これで5連勝。08年に樹立した同一シーズンでのクラブ最多連勝記録に並んだ。早ければ22日の清水-磐田戦(アイスタ)で、清水が引き分け以下に終われば、残留が決まる。他チームの動向に頼らなくても残り2試合で勝ち点1を取れば、自力で残留となる。

 残り2戦は優勝争いをしている川崎(29日・等々力)と横浜M(11月5日・ノエスタ)。バチバチの決戦に向かう。

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