INAC神戸 異例のホーム戦スローガン発表 1万人目指し神戸市全9区に担当選手配置
サッカー女子プロリーグ「Yogibo WEリーグ」のINAC神戸は10月23日の開幕戦・大宮戦(ノエスタ)に向けて15日、神戸市中央区の神戸ハーバーランドスペースシアターで「2022-23シーズン激励壮行会・市民のつどい」(神戸市主催)を開催した。今季のチームスローガン「NEXT CHALLENGE」を披露すると同時に、「めざせ!ノエスタ1万人プロジェクト」という異例となるホームゲームスローガンも発表された。開幕戦から大台突破を目指す。
連覇に向かうシーズンは成績以外に、サポーター層の拡大にも注力する。スローガンとして「1万人プロジェクト」を掲げ、本拠地ノエスタでの観客増を目指す。
昨季、WEリーグで1万人以上入った試合はINAC神戸が国立競技場で開催した浦和戦(5月14日)の1万2330人の1試合だけ。INAC神戸もノエスタの開催では、開幕戦大宮戦(21年9月12日)の4123人が最高だった。それだけに1万人は簡単な数字ではない。
取り組みの一環として「神戸市9区プロジェクト」をイベントの中で発表。FW高瀬愛実らの発案で、地元神戸でサポーターを拡大しようと、神戸市の全9区に各選手を担当として配置する。担当選手は現地に足を運び、SNSなどを通じて地域の魅力を発信すると同時に、そこでのつながりからファンを獲得しようという試みだ。各区の担当者は次のように決まった。
【北区】高瀬愛実、竹重杏歌理
【垂水区】戸梶有野里、水野蕗奈、井手ひなた
【須磨区】成宮唯、脇阪麗奈、山本摩也
【西区】天野紗、愛川陽菜、箕輪千慧
【長田区】田中美南、守屋都弥
【兵庫区】伊藤美紀、宮本華乃
【中央区】武仲麗依、阪口萌乃、浜野まいか
【灘区】三宅史織、山下杏也加、土光真代
【東灘区】全選手・全スタッフ
約300人が集まった壮行会には負傷者を除く全選手が参加。神戸市の久元喜造市長(68)からは「INAC神戸レオネッサの優勝で元気をもらいました。今シーズンも連覇していただいて、もう一回神戸をみんなで元気にしていきましょう」と激励を受けた。今季から指揮を執る朴康造監督(42)は「ここにいる素晴らしい選手の良さを引き出すことができれば必ず2連覇できる。開幕戦から素晴らしいサッカーを見せて2連覇を達成したいと思っています。試合で選手の躍動するサッカーをぜひ見に来てください」と来場を呼びかけた。