水頭症で入院のサッカー元日本代表FW工藤壮人さんが死去 J3宮崎が発表

 工藤壮人さん=2014年撮影
 ナビスコカップ MVPのボードを手にはにかむ工藤壮人さん=2013年11月
 甲府戦で先制ゴールを決める柏時代の工藤壮人さん(中央)=2014年8月
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 J3宮崎の元日本代表FW工藤壮人(くどう・まさと)さんが21日午後2時50分に死去した。32歳。クラブが同日、発表した。

 工藤さんは2日の練習時間外に体調不良を訴え、3日に医療機関を受診。検査の結果、水頭症と診断された。11日に手術を行ったが容態が悪化。17日から集中治療室(ICU)で治療に専念していた。水頭症は脳室に過剰な脳脊髄液が溜まったために脳を圧迫し、さまざまな障害を引き起こす。

 東京都出身の工藤さんは柏の下部組織からトップチームに昇格。米メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー、広島、山口、オーストラリアAリーグのブリスベンを経て、今季から宮崎に加入し、21試合で3得点を挙げていた。

 柏に所属していた2013年に日本代表に初選出され、同年7月の東アジア・カップ中国戦では日本代表史上27人目となる初出場初得点を決めた。J1通算192試合60得点、J2通算54試合14得点、J3通算21試合3得点。国際Aマッチ通算4試合2得点。

 宮崎の二村恵太社長はクラブを通じ「私たちの大切な仲間である工藤壮人が息を引き取りました。工藤選手を応援するサポーターや関係各所の皆様から、多くの励ましのメッセージをいただいたこと、クラブを代表し、御礼申し上げます。

 工藤選手はJ1で活躍し、日本代表にも選ばれるなど、非常に実績がある選手です。それにも関わらず、驕りなどは一切なく、自分のことだけでなくチームメート、クラブ、そしてサポーターのことを大切にする素晴らしい姿勢の持ち主でした。クラブスローガン『真摯』をまさに体現してくれる存在でした。

 そのような選手のあまりにも早い逝去は、無念で残念でなりません。

 選手、スタッフ、クラブ一同はまだ気持ちの整理ができない状況もございますが、工藤選手が宮崎に、クラブに残してくれたものを大切に引き継ぎ、精進して参りたいと思います。そして、工藤選手が信頼してくれたクラブをより良いクラブにすることで、少しでも恩返しして参りたいと思っております。

 工藤選手、テゲバジャーロ宮崎に来てくれて、力になってくれて、本当にありがとうございました」と追悼のコメントを寄せた。

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