元日本代表の工藤壮人さん死去 古巣柏、広島が追悼「一番辛い仕事です」「言葉が出ません」

 MVPのボードを持ちはにかむ柏時代の工藤壮人さん=2013年11月
 ACL準々決勝でボレーシュートを決める工藤壮人さん=2013年8月
 ザッケローニ監督(右から2人目)の話を聞く工藤壮人さん(左から2人目)ら日本代表候補選手=2014年4月
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 J3宮崎の元日本代表FW工藤壮人(くどう・まさと)さんが21日午後2時50分に死去した。32歳。クラブが同日、発表した。

 工藤さんは2日の練習時間外に体調不良を訴え、3日に医療機関を受診。検査の結果、水頭症と診断された。11日に手術を行ったが容態が悪化。17日から集中治療室(ICU)で治療に専念していた。水頭症は脳室に過剰な脳脊髄液が溜まったために脳を圧迫し、さまざまな障害を引き起こす。

 死去を受けてアカデミーからユース、プロとしては2009年から2015年まで在籍した古巣のJ1柏は公式ツイッターで追悼。「15年間広報をさせてもらってきて一番辛い仕事です。心よりご冥福をお祈りします」と、宮崎のツイートを引用し、しのんだ。

 また、2017年から2020年まで在籍した広島も、公式ツイッターで「言葉が出ません。謹んでご冥福をお祈りします。」と、悼んだ。22日にルヴァン杯決勝を戦う広島は、この日、決戦を前に工藤のユニホームをベンチに飾り、「明日は共に戦おう、工藤」と、病床の戦友にエールを送っていたが、その直後の悲報となった。

 東京都出身の工藤さんは柏の下部組織からトップチームに昇格。米メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー、広島、山口、オーストラリアAリーグのブリスベンを経て、今季から宮崎に加入し、21試合で3得点を挙げていた。

 柏に所属していた2013年に日本代表に初選出され、同年7月の東アジア・カップ中国戦では日本代表史上27人目となる初出場初得点を決めた。J1通算192試合60得点、J2通算54試合14得点、J3通算21試合3得点。国際Aマッチ通算4試合2得点。

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