32歳で死去 元日本代表の工藤さんが診断された水頭症とは 脳脊髄液の循環障害で脳を圧迫
J3宮崎の元日本代表FW工藤壮人(くどう・まさと)さんが21日午後2時50分に死去した。32歳。クラブが同日、発表した。
工藤さんは2日の練習時間外に体調不良を訴え、3日に医療機関を受診。検査の結果、水頭症と診断され手術を行ったが容態が悪化し帰らぬ人となった。
◆水頭症とは
脳脊髄液(髄液)の循環障害によって拡大した脳室が、頭蓋骨内面に大脳半球を押しつけることにより、数々の脳の障害を引き起こす一連の病態。
成人に多い「交通性水頭症」は脳室拡大がみられるものの頭蓋内圧が正常範囲に保たれていることが多い。歩行障害、認知症、尿失禁などの症状がある。くも膜下出血や頭部外傷など原因のはっきりしているケースもある。
小児に多い「非交通性水頭症」は脳室内に閉塞が認められるケースが多く、頭蓋内圧が高くなる。症状として頭痛、嘔吐がある。